性教育について、大事なことだと誰もが思いながら、どの場においても第一歩を踏み出しあぐねていることを時折耳にします。それを象徴するかのように、今回は様々な立場の方が参加されました。

講師の伊藤先生は、障害者権利条約に示される「障害者も恋愛、結婚、家族・子どもをもつ権利がある」という理念に基づいて、障害のある人も人として幸せになるための「性と生」について熱く語られました。

「セクシュアリティが十分に発達するためには、ふれ合うことへの欲求が満たされる必要がある。」そのために、「育つ過程でスキンシップが必要なときにたっぷりスキンシップを保障すること」「二者関係を積み重ね、人はそれぞれ心地よさが違うことを学ぶこと」が大事だと教えていただきました。

それについて、「セクシュアリティの発達の道筋試案」の表に生後3年ごとの区切りでセクシュアリティの発達を詳しく示され、性においても下から順番に育てなければならないこと、育っていない部分は立ち戻らなければならないこと、自分を大切にされ育てば、「自分はこれくらいの距離が心地よい」と自分に気づき、相手にも言えるようになることなどの話はとても参考になりました。

よく「人との距離は片手分」と言われていますが、その指導によってバスや電車に乗れなくなった自閉症の子もいるというお話があり、ではどうしたらよいかの現場の困惑が、最後の質疑応答に表れていました。

会場に何種類かの本をご用意していただきましたので、購入した本をじっくり読み、これから真剣に向き合っていきたいと思いました。