「自分らしい生き方を実現するために~新たな連携・協働を求めて~」

障害のある人も自分らしい生き方を実現するために、生涯にわたる発達や学びを支援していくことが大切です。そのために、地域における連携・協働のあり方について企画、提案しました。

(1)「小児科医からみた特別支援教育」 (国立病院機構三重病院小児神経科医 高橋純哉氏)

・小児科医は、様々な疾患の治療に携わるが、常に子供たちの発達を念頭においた対応が求められる。「一般小児科のための心の診療テキスト」(2008年 厚生労働省)で[判断と初期対応ができることが望まれるもの]の中に、不登校、発達障害、不適切な養育(こども虐待)などを明記している。

・発達障害は、てんかん、心身症、チック障害、睡眠障害、排泄障害、食行動の問題、習癖など様々な疾患や障害を併せ持つことが多く、医師の外来だけでは対応できない。教員、心理士、作業療法士、言語聴覚士、療育担当者、子育て支援課、児童相談所などの専門職・行政職が保護者と連携を取りながら対応を進める社会的仕組みをつくる必要がある。

(2)「子どもたちをTaxpayerへ」(医療法人橿の木会さわやか歯科医 吉田美香氏)

・口が健康であることが、身体発育、精神発達を促すと言われていることから、周産期からの支援、歯が生える前からの口腔機能発達支援なども行っている。特に、発達の遅れた子供たちに顎顔面の劣成長が多く、睡眠障害、呼吸障害もある。

・日本では子どもは親のものであるという認識が強いが、未来をつくる子どもたちは社会の宝であるとの認識のもと、発達障害児を含めてインクルーシブな子どもたちの成長発育の場の再構築が必要である。

(3)「発達障がい青年の大学を拓く」(法定外見晴台学園大学 大竹みちよ氏)

・障がいのある人たちの教育年限延長の声が高まり、発達障がいの青年達も自分らしく、豊かな人生を送るための学びの場が保障されるべきと考え、見晴台学園大学を開校した。

・カリキュラムは大学教育に準じ、取得単位数は2年間で134単位である。授業は少人数のセミナール形式で行い、個々のニーズに応じた学び方をしている。発達と学習に困難を抱える学生の大学における学びについて考える。